2017年7月5日水曜日

vol.391 消え行く国鉄車両たち…

私が生まれたのは、1988年、国鉄(日本国有鉄道)が民営化して、JRに変わってから1年後のことだったので、国鉄時代はおろかJR化後すぐの車両の状況など全くよく分かりませんでした。

JRという鉄道会社がある→JRの列車は日本全国で走っている→JRはいくつかの鉄道会社に分社化されている…という感じで知ってきて、その後にJRの前身となる国鉄の存在を知ったのです。

…とかなりどうでもいい前置きとなりましたが、メインは車両のお話です。
子供の頃、小学校にあがる前でしょうか、保土ヶ谷区のとある地域に住んでいたことがあり、東海道線・横須賀線、京浜東北線の車両を見かけることがよくありました。
その当時は、211系の増備がちょうど終わったころでしたが、バリバリ113系が主力の時代。
その頃の影響が大きく、今でもMT54主電動機の音は好きです。

高校卒業したあたりからか、113系しかわからなかった自分(踊り子号としての185系もなんとか)が、ある程度ネットとパソコンが使える環境になってくると、国鉄車両について色々と調べ始めるようになってきました。
その頃は東海道線から113系が完全撤退して1年が過ぎたときでした。
そして、ここでようやく113系のあの高速域で出す爆音はMT54主電動機によるものということを知ることになりました。
そして、歯車比を変えると、音も変わりそれが特急用(485系、183系など)や急行用の音になるということも。
一番驚いたのは、103系がMT54ではなく、MT55を採用したこと。
先に登場していた101系で使われていたMT46の様々な制約を反面教師に新しく設計・製造した通勤電車用の主電動機がMT55…ということでしょうか。

まぁ、なんにせよ、国鉄の電車は、あの低い爆音ばかりが走る時代だったのだなと改めて感じました。

そして、国鉄がJRに変わってまもなく30年。
しかも爆音が奏でるMT54やMT55の主電動機で走る列車はそれより更に前に登場したことになるので、40年以上にもなります。
そうなると、車両の寿命からしても撤退する時期。
実際、首都圏では185系ぐらいでしょうか。
その185系も置き換えられる予定になっています。

都会で今もなお、国鉄車両が頑張っている姿を見られるのは、関西圏でしょうか。
まだ今のところ置き換えの動きが見られない奈良線の103系や、湖西線の113系(たまに117系も)は頻繁に見られるので、記憶に残すのであれば、今のうちです。
近江今津駅にて

横浜駅にて。
かつて休日ダイヤに1本185系の普通列車運用がありました。

奈良駅にて

とは言っても、関西圏で多く見られる国鉄車両もあとどれだけ見ることができるのか。
そして最後まで残る列車は何か。
そんな日が来てしまう前に、もう1回乗っておきたいものです。。

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