2017年6月13日火曜日

vol.369 路線バスの方向幕

路線バスで行き先を表示する部分ですね。
大抵は、左側に系統番号があり、経由地がちょこんと書いてあったり書いてなかったりで行き先が大きく表示されているアレです。
車両の前面だけでなく、ドア側の側面や後面にもついているのが一般的でイメージしやすいと思います。

これらを方向幕と読んでいて、その車両が運行する路線すべてがデータとして表示することが可能です。

昔は、幕式といって、トイレットペーパーみたいにロール状に巻かれてあって、その長い生地には、数十種または数百種類の系統番号と行き先全てが載っていました。
ローラーを使って今その車両が運行する路線の部分が前面に映るまで回すというわけです。

15年ほど前からは、表示にLEDを使った方式が登場しました。
こんな感じ

全体を橙色のLEDを使って、ドット単位で様々な表現が可能です。
幕式は、用意された表記しか表示できませんが、LED式になって、点灯パターンの組み合わせを設定してやることにより、行き先表示だけでなく、バス事業者のロゴなどイラストの表現も可能になりました。

LEDになったことで、特に夜など明るさが必要な時、幕式では蛍光灯を異使用していましたが、LEDなので少ない消費電力で明るく表示させることができるようになりました。
ただ、この橙色の欠点は日中は比較的見づらいこと。
ある程度明るさの調整はできるようですが、直射日光などで反射してしまうと、途端に見えづらくなってしまいます。

しかし、そんな欠点も補うよう形で最近登場したのは、フルカラーLED。
特に文字色に白色を多用することで、日中の日差しがある時間帯でも識別しやすくなりました。
また、従来の幕式と同様、カラフルな表現が可能となりました。
なかには、白色のみ表現する白色LEDもあるようです。

こういった移り変わりは、都市部が早いのかと思いきやそうでもないようで、どっこいどっこいのようです。
もう都市圏では走っていない平成一桁の年に製造された車両が未だに健在で、最新のフルカラーLED方向幕をまとって活躍中…というおもしろい光景もあります。

今後もどんどん普及していくものと思われるので、まだ未導入のバス事業者の表示も楽しみですね。

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